さつまで生まれし言葉

「思無邪」(おもいよこしまなし)

江戸末期の薩摩藩主、島津斉彬(しまづ・なりあきら)が座右の銘としていた、
論語に見られる一節。

思い邪無し(おもいよこしまなし)と読みます。
現在も斉彬直筆の書が残っています。

正しい心で邪悪の念がなく、心情をありのままに表し、少しも飾らない、の意味。

「思無邪」の言葉通り、鎖国時代にタブーだった開国論を、隠すことなく唱えた斉彬は、
「早くから西欧文化を積極的に取り入れ、藩営の工場、集成館を設立。
薩摩藩の近代化を進めた名君として知られます。

斉彬は製鉄を行う反射炉を設け、
鉄砲や弾薬、火薬の製造、様式の軍艦も建造して藩の富国強兵化に努めます。
一方でガラス、陶磁器、農具など製造品は多方面にわたり、
集成館には実に1200人もの従業員がいたといいます。
また、養女・篤姫(あつひめ)を将軍・徳川家定の正室にし、
幕府への発言力を強めたことでも知られます。

人材発掘にも長けていた斉彬は、下級藩士だった西郷隆盛や大久保利通を積極登用。
「思い邪無し」の目で選んだ隆盛や利通は、
明治維新の立役者として活躍することになります。

蛇足ですが、
当社エージェントプラスさつま設立にあたり、代表である橋口洋和は
昔から仙巌園にて「思無邪」の斉彬の書を見て、思無邪を掲げるつもりでしたが、
そのタイミングで諦めることとなりました。
その理由については、また後日書きたいと思います。

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さつま伝承をつくるにあたり

きっかけは偶然ですが、素晴らしい内容になる気配を感じましたので「薩摩の地で営む経営者に向けてメッセージ」「薩摩、鹿児島そしてこの郷土に伝えたいこと」を語り手の皆々様からメッセージとしていただくことにしました。
更新は不定期ですが、貴重なお時間を割いていただき語り手に語っていただいています。ご期待下さい。
聞き手である富士ゼロックス鹿児島株式会社嶋田光邦氏は2013年7月から懇意にさせていただき、経営者として未熟な私を、日夜叱咤激励して下さいます。
このさつま伝承プロジェクトを遂行するにあたり、かけがえのない偉大な先輩であり、親父であり、兄弟であり、親友であるといえる嶋田光邦様に深謝します。

2015.10.20
株式会社エージェントプラス
橋口 洋和